書評 『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』 尾原和啓 (著)

最近、本業でのモチベーションがかなり薄れているのでこの本を読んでみることにした。

これはハイスペ人材のキャリアを考える上で、非常に重要な本である。

 

ハイスペ人材の仕事とは、与えられたもるものではなく、自分で作り出す必要がある。

存在してないという意味ではない。何処かに隠れているので、それを引っ張り出して、形を作り、顧客に価値を認めさせて、その価格を決めて、提供する。

これがなかなか厄介なのである。

目の前に広がる大きな海。とまではいかないが、湖の中の魚を捕るような感覚だ。

魚が何匹いるのか?その種類は?大きさは? とわからないことだらけである。

魚と対峙して初めて、その形と、大きさを意識する。

年間のQuota(ノルマ)は決まっている。これだけは決まっている。

もし本当に巨大な魚が釣れれば、その1匹でOK。しかしそんな簡単にはいかない。

小さい魚は簡単に釣れるかもしれないが、年間の漁獲高には寄与しない。そこでそこそこ大きな魚を効率よく獲得することが求められるのだ。しかも毎年のトレンドがあり、捕れる魚はその時々で変わってくるというものだ。しかも、いきなり競合の漁師が急成長し、自分の狙っていた獲物を横取りされたりする。

「顧客の潜在的なニーズを発見し、そこに向けて商品and/orサービスを売る」

それは絶え間なく努力することでしか発見できない。

そしてその見えないのもを発見するチカラをinsightというのだ。

ハイスペ人材にはinsightがすごく求められる。どれだけ高学歴でも、どれだけ履歴書が素晴らしくても、insightのない人材はすぐに解雇されてしまうのが、外資系企業なのである。

insightが要求される人材は、仕事とプライベートの境界を曖昧になる。

insightが要求される人材は、1時間あたりのアウトプットに、1日あたりのアウトプットに異常にこだわる。

insightが要求される人材は、プロ野球選手のような年収になる。

insightが要求される仕事は、自分にとっては簡単で、顧客にとっては「有り難い=有ることが難しい」こと、そして継続してそれを探し当てることである。

insight を持っていることの証明方法は一つしか無い。売上を上げることだ。

 

ハイスペ人材が直面しているビジネス環境で共通するものが下記である。

Volatility (変動が大きい)

Uncertainly (不確実) 

Complexity (複雑に絡み合う)

Ambiguity (曖昧な)

ハイスペ人材のビジネス環境では、戦場の場所もわからない、どんな武器で戦うべきかも不明で、誰が同盟軍かも複雑で、勝利条件も曖昧なのである。

それ故に日々の業務では自分で考え行動することが求められる。なぜなばら戦況は秒単位で変化していくので、稟議書を書いているヒマもなければ、稟議決済を待っている間にチャンスは逃げて行くのだから。そのような戦場では、ボトムアップの組織が勝ち、トップダウンの組織が負ける。

急速に変化する戦場では現場の人間には瞬発力が求められる。

続く・・・

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